事務所便り

2026年年始挨拶

令和8年1月1日

相川から謹んで新年のご挨拶を申し上げます。


 昨年は日銀の利上げや日経平均5万円突破など、デフレ脱却という日本経済の転換点であり、改めて「失われた30年」の「失われたもの」とは、経済成長と資産価値だったのかと実感しました。

 しかし、政権の「日本列島を、強く豊かに。」のスローガンのように、GDPを目安とした、かつての富国強兵的な政策だけでは、世界55位と低迷する国民の幸福度、幸福感を向上させることには繋がらないようにも思います。

 すなわち、昔とは違う、多様性の時代における個性・個人の尊重、恐怖心や敵愾心を煽るのではなく、寛容さや社会的絆による他者への信頼など、主観的な幸福度への目配りも必要です。

 そもそも個人の幸福感とは、自己肯定感に基づいた、足るを知りて、他者に貢献することにより育まれるものです。

 日本には、昨年人気を博した「べらぼう」での浮世絵や、「国宝」での歌舞伎、古くは「もののあわれや」、「千代に八千代に」平和で心穏やかであることを願う心、聖徳太子が制定した一七条憲法の「和をもって貴しとなす」という美意識や価値観があり、そうした独創的な文化や伝統こそ日本人の自己肯定感の源かもしれません。

 昨年60周年を迎えた海外協力隊の貢献活動も、日本国憲法前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」を培うソフトパワーになるように思います。

皆様の本年のご多幸をお祈り申し上げます。

 令和8年 元旦

 弁護士 相川泰男